戸建て購入すると維持費はいくらぐらいかかる?税金や火災保険など維持費の内訳や節約ポイントを詳しく解説します
子育て家庭やペットと暮らす人、郊外でのスローライフを送りたい人にも人気が高いのが戸建て住宅。庭付きなら子供やペットの遊び場所や、ガーデニングも楽しめます。マンションと比べると間取りにも余裕があって、伸び伸び暮らせるのも魅力のひとつです。
そんな戸建て住宅ですが、買ってからの“維持費”が結構かかります。マンションと違い、庭や外壁など外回りの維持管理もしなければなりません。
戸建てを購入するときは、月々の住宅ローン返済額に頭がいっぱいで維持費を把握していない方も実は結構多いです。
“どんな支払いがあるか”と維持費について想定していなかったばかりに、後から「こんなに必要だったなんて…」とびっくりするかもしれません。
今回は、戸建て住宅を購入した際の維持費の内訳や、節約ポイントをお伝えしていきます。
戸建て購入はゴールじゃない! 維持費の現実を知ろう
家族の夢が詰まったマイホームに暮らし始めるとホッと一安心ですよね。でも、戸建て購入はゴールではなく、これからも“維持費”という費用が掛かり続けます。
▼ 夢のマイホーム、でも維持費ってどのくらいかかるの?
戸建て住宅と言っても、「新築で購入した場合」「中古で購入した場合」と状況は異なるため、維持費についても一概に言えません。
ただ、税金や保険など「どんな費用がかかるか」の内訳はだいたい同じです。いずれにしても年間30~50万円はかかることが予想されます。
▼ 戸建ての種類や築年数で維持費はどう変わる?
戸建住宅では、木造住宅や鉄骨住宅など材料による種類の違いがあります。
実際の住宅の寿命は、メンテナンスや立地環境などでも大きく変わってきます。木造住宅よりも鉄骨住宅の方が一般的に寿命は長めと考えられています。
ただ、お住まいの寿命は「丁寧にメンテナンスされているか」がカギとなります。いくら強度の高い家づくりがされていても、まったくメンテナンスをしていない家よりも、適切なタイミングでメンテナンスされている家の方が同じ年数経過しても老朽化がおさえられているでしょう。
いずれにしても、築年数に応じて維持管理費をかけて丁寧にお手入れをしておくことが寿命を延ばすコツです。
また、戸建て住宅は、築年数の古さに応じて外壁や屋根、設備関係が寿命を迎えるため、修繕費用がかかります。キッチンや浴室、トイレなどの水回りは、10~20年を目途に交換が必要です。給湯器は10年くらい経つと不具合が起こりやすくなることから、点検や交換などが推奨されます。
戸建て維持費の内訳を大公開!
次に戸建て住宅の維持費として、一般的にかかるものの内訳をご紹介していきます。
▼ 意外と知らない固定資産税と都市計画税
固定資産税と都市計画税は、土地・建物の評価額に応じて発生します。
・ 土地の所在地
・ 土地の形や大きさ
・ 建物の規模
・ 建物の材質
などで評価額が異なり、税率も自治体によって違うので注意しましょう。
また、都市計画税は街の発展のために課せられる税金で、多くの地域で必要です。自治体によって算出方法も違います。それに、市街化区域内でもかからないところもあります。戸建て住宅を購入時、地域の課税状況を確認しておくといいでしょう。
年間15~25万円ほどを固定資産税や都市計画税として確保しておくといいかもしれません。
▼ 火災保険・地震保険料は必須!
万が一の災害のリスクを考えると、火災保険や地震保険への加入は大切です。
そもそも住宅ローンを使って家を買う場合は、火災保険への加入が条件となっていることも多いでしょう。
一般的に、火災保険料は築年数に応じて割高になる傾向です。保険会社によっても異なりますが、築浅の方が割引率は高くなっています。
また、保険料についてですが、
・ 木造、鉄骨など建物の構造の種類
・ 築年数
・ 建物の大きさ
・ 保険料の支払い方(5年一括払い、1年払い)
・ 地震保険も加入するか
・ 補償内容
・ 加入する保険会社
などで相場は異なります。
大まかな目安としては、年間5~15万円前後とみておきましょう。ただし、災害リスクは地域によっても違うため、台風や地震リスクが高いエリアでの保険料は高くなる傾向です。
▼ メンテナンス費用:修繕積立金との違いは?
一般的に築浅物件ほど不具合が起こりづらく、築年数10年を過ぎるとメンテナンスに費用がかかってきます。
マンション購入の場合、屋根や外壁などは共有部分です。修繕が規模となることから将来に備えて毎月徴収されるのが「修繕積立金」です。基本的には管理組合が修繕計画を行います。
戸建て住宅の場合は、設備の交換や壁紙リフォームなど屋内だけでなく、外壁や屋根の外装も自分で計画しなければならないので、維持費として備えておくことが大切です。
屋根や外壁工事は方法にもよって費用は違いますが、戸建てで塗装や張り替えなどを行うときは100~300万円はかかるでしょう。
また、築10年を過ぎると設備の不具合が数年スパンで立て続けに起こることもあります。修繕費用、リフォーム費用が重なると出費が大きくなるかもしれません。
戸建て購入後は、“将来の備え”として少しずつ蓄えておくことも大切です。
▼ 水道光熱費:戸建てならではの注意点
水道や電気などの水道光熱費は、マンションと比べると高めになる傾向です。
戸建て住宅は集合住宅よりも面積が広いケースが多く、それにともなって照明・エアコンといった設備も増えるからです。
また、戸建て住宅は間取りが大きく想定電気使用量も増えるため、契約アンペア数も大きめでしょう。アンペア数によって基本料金は高くなりますから、一般的に戸建て住宅の方が電気代は高くなります。
▼ その他の費用
戸建て住宅ならではの費用が庭の手入れや独自の防犯対策です。ホームセキュリティーなどを導入する際は、それなりに費用がかかります。
また、一般的に戸建て住宅を購入した場合、地域の組織である“自治会”や“町内会”などに属するケースもあるでしょう。費用は地域によって差があり、年間数千円~1万円程度と考えておくといいかもしれません。
自治会の加入は強制ではないものの、加入しないと交代制で管理をしているような「地域のゴミ置き場」が使えないといった問題も生じるので注意しましょう。
維持費を抑える賢い節約術!
戸建て住宅を購入すると維持費は必要と分かっていても、住宅ローンのほか、毎年数十万円もかかるとなると大変ですよね。ちょっとした工夫をすると、少しでも維持費をおさえることはできます。
維持費節約のコツをいくつかご紹介します。
▼ 火災保険・地震保険の見直しで節約
保険の見直しをすると節約効果があります。
ただ、保険は“万が一の備え”です。
保険料金を少なくすると出費はおされられる一方で、大切な補償範囲が狭くなります。被害を受けて本当に大変なときに、補償が受けられないと困りますよね。
どんな災害時にどんな補償を受けられるかシミュレーションしながら節約できるところを見極めましょう。
また、保険会社の見直しも節約効果があります。火災保険や地震保険は、補償内容がだいたい同じでも支払う保険料の金額が異なるケースは多いです。
▼ 光熱費節約:省エネ家電、太陽光発電の活用
光熱費の節約にも繋がる、省エネ家電や太陽光発電システムも維持費をおさえる方法のひとつです。
照明やエアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビなどは、ひと昔前のものよりも最新式の方が消費電力をおさえることができます。
それに、近年のものは“省エネ”機能が充実しているので、古いものを何十年も使い続けるよりも、定期的に買い替えた方が光熱費節約につながります。
電力会社を見直すのも光熱費節約の方法のひとつです。
プラン内容はおおむねそのままで、電力会社を変えたら年間数万円の節約につながるケースも多いです。電力会社ごとにプラン内容、料金が違うので比較してみるといいでしょう。
また、太陽光発電の設置や蓄電池の導入も維持費節約のポイントです。太陽光発電システムは、ご自宅で使うほか、余った分を売って収入にすることもできます。
蓄電池を組み合わせると、災害時にも安心感をもたらしてくれるかもしれません。
ただし、初期費用や数年ごとのメンテナンス費用もかかるため、メリット・デメリットを把握してから導入することをおすすめします。
▼ DIYでメンテナンス費用を削減
大がかりなリフォームにもなると、やはり業者に依頼した方が「安全・高品質」に仕上がります。ただ、簡易なものならDIYをすることでメンテナンス費用は節約できます。
たとえば、壁紙張り替えなどは多くの人がチャレンジしているDIYです。現在の壁紙を剥がして凸凹を整えた後に、新たな壁紙を貼ることができます。
ホームセンターやインターネットでは、初心者向けに“のり付き・シール付き”なども販売されているため、比較的取り組み易いDIYです。
▼ 庭の手入れは自分たちで
お庭の手入れは自分達でやるとコストを節約できます。
メンテナンスの手間をおさえるために人工芝を張る方もいますが、何もせずに何年も過ぎると素材の寿命は衰えます。ゴミや落ち葉を取り除く程度のお手入れでもいいので、定期的に掃除をしましょう。長持ちできるように日頃からのお手入れをおすすめします。
また、天然芝は季節に応じて、水やりや除草、刈込、施肥、害虫防除などが必要です。業者に依頼すると費用がかかるので、自分でやると節約につながります。
▼ 長期的な視点で修繕計画を立てる
戸建て住宅を購入したら、将来に向けて修繕計画を立てましょう。新築の頃はすべてが新しく余程のことがないとリフォームは不要です。
しかし、築年数を10年くらい過ぎると、設備の不具合・故障、外装・内装の傷みが気になってきます。
特に、水回り設備は毎日の暮らしとも密接なので、急な修理に大きな費用がかかると工面も大変です。子供の教育費など家族のライフイベントのための貯蓄から捻出するのも難しいことがありますよね。
そこで、戸建て購入の際は、10年後、20年後、30年後…といく長期的な視点で修繕計画を立てて支出をシミュレーションしておくことをおすすめします。
教育のための貯蓄と混ぜずに、「家のリフォーム代」として別で管理しておくといいでしょう。
まとめ
憧れのマイホーム購入では、月々の住宅ローンの支払いを中心に資金計画をする方も多いのではないでしょうか。物件選びや住宅ローンの審査・契約、引っ越し準備、引き渡しなどやることが多過ぎて“維持費”は忘れがちかもしれません。
税金や保険料の通知が来て、「どこから捻出しようか」と焦る方もいるでしょう。
戸建て住宅は、固定資産税や火災保険料、修繕費用など年間数十万円の維持費がかかります。
購入時は、今回お伝えしたような戸建て住宅の維持費の内訳をふまえて長期的な視点で資金計画・修繕計画を立てることが重要です。