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3人の子を持つ父が、二拠点生活をスタート。即決した家は

【週末焼き芋屋さんをしているゆうきさん】

<ご紹介するのはこんな方>
ゆうきさん(44歳)
南房総市・横浜市旭区 二拠点生活
家族構成 5人家族(夫婦と子ども3人)

大学1年、高校1年、中学3年生の父親でもあるゆうきさんは、自給自足生活に憧れていました。田舎でも収入が得られるように、レザークラフトの技術も習得。今の生活水準を下げないという約束のもと、静岡や山梨、千葉を中心に物件を探しはじめたのが2023年の10月頃でした。2024年3月に南房総市の家と出会い、2024年のGWから二拠点生活をスタートします。静岡でもなく、山梨でもなく、なぜ南房総市だったのか。物件探しの様子や、実際の二拠点生活について話をうかがいました。

出会って10分で即決

【即決した家の前で】

【即決した家の前で】

「もともと、農業がしたかったんですよね」と話すゆうきさんは、自給自足生活に憧れて田舎暮らしができる家を探していました。千葉にこだわらず、静岡や山梨でも探していましたが、リゾート地のような別荘地物件が多くて、ゆうきさんが望むような家にはなかなか出会えなかったそうです。

基本的にネットで物件を探して、不動産屋にコンタクトを取ってから現地へ向かい、見学をしていたゆうきさん。大手不動産会社の広告で見つけることが多かったそうです。

「家内と一緒に見に行ったのは、バブル時代に造られた別荘地に建つ、ログハウスばかりで、暖炉や吹き抜けはカッコイイですけど、これだと思える家はありませんでした」と当時を振り返るゆうきさんですが、南房総の家は出会って10分で決めたといいます。

SNSでたまたま写真を見て、不動産屋に連絡し、現地に見に行くと、「今まで見てきたような物件とは全く違う、完全な田舎暮らし向きの物件だったので、余計に魅力を感じて気に入りました」と話すゆうきさん。ウッドデッキ付きの小さな平屋と畑がある、300坪ほどの物件との出会いでした。

二拠点生活のはじまり

「農業をやるとなると、やっぱり毎週末来ないと畑ができない」そう思ったゆうきさんは、金曜の夜、仕事帰りにそのまま南房総に向かい、週末をそこで過ごす二拠点生活を始めました。日曜の夜は、帰宅したらすぐ寝られるように入浴を済ませてから自宅へ帰る、というスタイルを続けています。

【自分の城で寛ぐゆうきさん】

【自分の城で寛ぐゆうきさん】

家の中を拝見すると“男の秘密基地”という雰囲気で、立派な角がある鹿の頭やダーツ、コーヒーセットなど、ゆうきさんの“好き”がたくさん詰まっている空間が広がっています。まず最初にお香に火を付けながら「お香が好きなんですが、家だと匂いがつくから嫌だと言われるので。ここではいつも焚いて非日常を楽しんでいます」と話し、お香がたくさん入った引き出しを見せてくれました。

不動産屋さんの紹介で、田んぼの作業やイノシシの解体をしたり、地元のマルシェに焼き芋屋さんとして出店したりと、南房総との二拠点を楽しんでいる様子が伝わってきますが、家族が来ることはないのでしょうか?

【唐箕(とうみ)を使って、収穫した米のゴミを除去するゆうきさん】

【唐箕(とうみ)を使って、収穫した米のゴミを除去するゆうきさん】

「家内の趣味がドライブなので、ドライブしに来て夕ご飯をみんなで食べて、家族はそのまま帰るっていうのが多いです」

ここはネット環境がなく、携帯の電波も悪いエリアなので、子どもたちはスマホをいじれないからあまり来たがらないのだとか。あまりお金をかけない暮らしをしようとしているゆうきさんにとって、ネット環境の悪さは問題ではありません。「逆にネットワーク環境が良すぎて、毎週来られるのも困りますしね。やっと自分の城になったのに、子どものたまり場にはしたくないな」と笑います。

家族みんなで梅の収穫

二拠点生活をスタートしたGWに、家族を呼んでまずやったことは、梅の収穫作業でした。畑に梅の木が10本くらい植えられていて、ちょうど収穫時期を迎えていたので、義理の両親や義理の弟家族、ゆうきさんのお母さんを呼んで、みんなで収穫しました。いきなり「来い」と言われて梅拾いをさせられ、そのときは文句ばかり言っていた家族たち。その後作った梅ジュースがおいしくて、「もうなくなったから今年はたくさん採ってたくさん作る」と、今からやる気満々なのだとか。

【畑沿いに植えられた立派な梅の木】

【畑沿いに植えられた立派な梅の木】

敷地には既にいろいろな果樹が植わっていますが、ホームセンターに行くとついつい果樹を買って増やしてしまうというゆうきさん。2種類のイチジクやミカン、ユズ、好きな香りのキンモクセイも植えました。

前のオーナーは、ここで養蜂をしていました。前例のあるお墨付きの環境なので、更に果樹を増やしながらゆうきさんも養蜂に挑戦しようとしています。

アクアラインを降りてから下道で来ると、2時間半から3時間かかる南房総の家。毎週末通って、ここで寝泊まりしているゆうきさんにとっては気にならない距離ですが、たまに訪れる家族の反応は……。「遠いって言われますけど、自宅と近すぎても嫌だったので、ちょうどいいですね」とゆうきさんは満足げです。

自分で作り上げる達成感

「平日はサラリーマンとして、時間の切り売りをしている商売だから」と言うゆうきさんは、子どもが小さいころから自分の時間を作る工夫をしてきました。休みの日には朝5時に起きて、ハーレーに乗り、ツーリングを楽しんでから10時くらいに帰宅して、家族サービスをするというルーティンを続けてきました。「暇さえあればバイクに乗ってたんですよね、こっちに来るまでは」とゆうきさん。

【ゆうきさんと愛車】

【ゆうきさんと愛車】

拠点を持ってからは、大好きなバイクに乗る時間がないくらい忙しい日々を送っています。家族がいると難しかった、クーラーを使わない暮らしをするために、目の細かいネットを探して網戸を張り替えました。おかげで、網目をかいくぐって入っていた小さな虫も入ってこなくなり、気持ちよく窓を開けっぱなしにできます。

床が沈む所があるので、フローリングも張り替えたい。ウッドデッキの屋根が劣化しているので、張り替えなきゃ。壁も塗り替えたいし、などとやることを考え出すと、「楽しみでしょうがない」と言います。不便に思ったり困ったりすることはないのでしょうか?

「全くないですね。自分でやらないと何もはじまらない、ということをしたいから、田舎暮らしをはじめたので」

逆に、やりたいことが多すぎて全然進まないというのが悩みだそうです。

インタビューを終えて

取材をした時点で、これから養蜂の箱作りをして、焼き芋屋として出店するマルシェの下見に行って、来週は味噌づくり、月末には狩猟免許の合格発表があって、と毎週末予定がてんこ盛りのゆうきさん。新しいことに出会い、新しいものに挑戦し、それを全力で楽しんでいる様子が伝わってきただけでなく、こちらもやる気と元気をもらえました。今年もたくさん梅を収穫して、一年分の梅ジュースを仕込めるといいですね。

※本記事は、2025年2月に取材・撮影を行った際の情報をもとにしています

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