DIYを楽しみながら貸別荘事業に挑戦 一家の夢は広がる

【Oさんご一家 富浦町の自宅玄関前で】
<ご紹介するのはこんな方>
O様(60代)
南房総市在住
家族構成 4人家族(3人住まい)
以前の居住地 東京都
富津館山道路の富浦インターチェンジを降り、山側へ進むことしばらく。なだらかな丘の中腹に、大きなウッドデッキが映える一軒の家が佇んでいます。家族とともに暮らすOさんは、この家を貸別荘として活用する予定です。Oさんはなぜ移住されたのでしょうか? Oさんとご家族のみなさんにこの地での生活と今後の夢について伺いました。
【趣味の釣りとDIYに導かれ、新天地、館山へ移住する】
館山に移住する前は都内で働き、忙しい日々を送っていたOさん。ある日、会社に出入りしている文房具屋さんと雑談をしていて「Oさん、釣りが好きなら館山がいいよ!」と言われます。館山なんて、昔、子どもと一緒にいちご狩りに行ったきりでしたが、なるほど釣りにはよかろうと、訪れてみることにしました。
…結果、すっかり気に入ってしまい、館山に一軒家を購入。休みの前日にはいそいそと館山へ向かい、休日を満喫。釣りを楽しみながらDIY好きの腕を振るって家の改築に熱中していました。
そんな折、突然のコロナ禍が襲います。東京では過ごしにくいと思ったOさんは「いっそ、館山を生活の拠点にしよう」と考え、実行しました。館山での暮らしが始まると、この土地で何をしようかと思いをめぐらせ「自分と家族の趣味や特性を活かして貸別荘事業を展開しよう」と決めたのです。今は、当初暮らしていた館山の家から、南房総市富浦町の家へと住み替え、この家を貸別荘にする計画を進めています。今夏のオープンを目指し、日々、奮闘しているとのことです。
【手作りのウッドデッキ。2階リビングルームから望む】
【家族総出でDIY精神を発揮、貸別荘事業に挑戦する】
Oさんの今の住まいでひときわ目を引くウッドデッキは、なんと手作り。DIYの腕前が発揮されたのはそれだけではありません。母屋の裏手に設置したバレルサウナ(樽形のサウナルーム)の屋根もOさんの手作り。次なる挑戦はバーベキューハウスです。
「バーベキューはウッドデッキでできますが、雨が降っても楽しめるように、専用のバーベキューハウスを作りたいんです。お客さんがこちらに来られたとき、天気を気にせず楽しんでもらえるでしょう?」とOさんは熱く語ります。
一般的に、貸別荘滞在の楽しみのひとつがバーベキューですが、騒音や煙が原因で近隣からのクレームになりやすいという課題も。しかし、この立地ならその心配もなく、思う存分バーベキューが楽しめます。まさに、ホスピタリティ精神あふれるOさんならではの発想です。
奥様もまた、ペンキ塗りや、家の漆喰塗り、壁紙貼りなどは得意とするところ。さらに30代の息子さんも貸別荘事業に参加しながら、ご自身で別荘管理の仕事を請け負い、事業化を進めています。結婚して近くに住むことになった娘さんも貸別荘の運営をサポート。家族総出でDIY精神を発揮して日々挑戦を続けています。
【テーブルも手作り。多くのお客様に楽しんでもらえるようにと願いをこめて】
【一家全員 南房総での暮らしに馴染む】
Oさんご一家は、南房総の暮らしにすっかり馴染み、それぞれに、この土地に魅力を感じているようです。今後の展望を含め、お話を伺いました。
Oさん
「自然が豊かで静かに暮らせるところがよいです。貸別荘事業の他に、これから、リサイクルショップを開いてみたいですね。低価格で入手できる家電や生活用品などを仕入れ、必要としている地元の方に安く提供できたら喜んでもらえるのではないかと思って。それに、甘味処もやってみたいです。あんみつやおしるこを手頃な価格で提供して、お年寄りが気軽に来て楽しんでもらえる場にできたら。あとは…小型船舶一級免許も取得しました。海に出るのが楽しみです」
奥様
「東京は家が密集しているのに、人間関係は希薄。でもここでは、のびのびと生活できます。近所の方とすれ違うと、知らない方でも、気軽に挨拶を交わせる。ほどよい距離感がありながらも、温かみのある関係を築けるのが魅力です。南房総・館山には個性的ですてきなカフェもたくさんあるので、時間がとれたときには、カフェ巡りを楽しんでいます」
息子さん
「リフォーム用の木材を買って、駐車場でトラックに積んでいたとき、ロープの掛け方がうまくいかなくて苦戦していたんです。すると、近くにいた80代くらいの漁師のおじいちゃんたちが手伝ってくれて、ロープの結び方を教えてくれました。さすが、漁師さん、手際が違います。その後、連絡先を交換しました。この土地には温かい人間関係があるなあ、と思いました」
家族それぞれが南房総での新たな暮らしを楽しんでいます。
【ライトアップされたウッドデッキと家の遠景 昼も夜も滞在を楽しめる】
【家探しのよきパートナーとしての南総ユニオンについて語る】
南房総・館山近辺で家を探すときにOさんが頼りにしたのが、南総ユニオン株式会社です。
「南総ユニオンさんはホームページがとても充実しています。物件紹介が丁寧な上、写真もたくさん載っているので、現地に行く前から物件の雰囲気がわかります。スタッフのコメントも率直で、味わい深い。実際にコンタクトをとってお会いしてみると、親切で誠実、そして優秀な対応に安心感がありました。南総ユニオンさんは本当に心強いパートナーになってくれましたね」と、Oさん。
【窓から美しい丘の眺めが楽しめる2階のリビング】
【インタビューを終えて】
Oさんに移住希望者へのアドバイスをお願いしたところ「何をやりたいかが大切。やってみないとわからないことが多いけど、よく考えてから行動したほうがいいでしょうね」と語ってくれました。Oさんらしい、実践的で思慮深いアドバイスです。息子さんは「潮風が強いので、いろいろなものがさびやすい。建具のネジ、エアコンの室外機などもさびてしまう。マメなメンテナンスが必要ですね」と教えてくれました。土地の特徴をしっかりと把握して生活していける、たくましさを感じました。
家族の一員、犬のマリンちゃんはどこで散歩するのかとお聞きしたら「庭です」とのこと。小柄なマリンちゃんには十分な広さがあり、しかも安全で、うらやましい限りです。
奥様が、今考えている貸別荘の名前は「森の扉」だと教えてくれました。将来的には「海の扉」「里の扉」…と、扉シリーズで展開していけたら、とのことです。
ホスピタリティあふれるOさんご一家。それぞれの生活を楽しみつつもしっかりと地に足をつけて地元に馴染んでいる姿が印象的でした。貸別荘事業を通して、Oさんご一家の夢が実現し、多くの方が、南房総・館山へ足を運び、この地の魅力を知ってもらえたら嬉しく思います。
【サウナもお客様を待っています。この前にはバーベキューハウスも建つ予定】
※本記事は、2025年1月に取材・撮影を行った際の情報をもとにしています。