納得した戸建て購入をするためにやるべきことは?
憧れのマイホームは“買うこと”がゴールではなく、その先に毎日の暮らしが待っています。
いざ住み始めてみると「何だかちょっと違う…」といった後悔を感じるケースもあります。
家族の暮らしが幸せなものになるためには、納得した戸建て購入が大切ですよね。
今回の記事では、後悔のない納得した戸建て購入ができるように“やることリスト”を注意点とともにいろいろな視点でまとめてみました。
家族の“暮らし”を考えてやること
家を買ったらその先に待っているのは、日々の暮らしです。暮らしの不便さは、満足度とも大きく関わります。
戸建て購入は、家族の暮らしをイメージしながら慎重に考えましょう。
✅ 戸建て住宅の“種類”を決める
初めにやることは、戸建て購入の種類を決めることです。
ひとくちに戸建て住宅といっても、「新築」「中古」ではさまざまな点で異なります。
注文住宅は、土地探しからはじまり、ハウスメーカー選びや住宅ローン審査、施工会社との度重なる打ち合わせ、着工…と引き渡しまでの流れは長くなります。
「早く住みたい!」と思ってもやることが多く、数か月先の完成までは入居できません。それにゼロから作り上げるため購入金額も高くなるのがデメリットです。
一方、中古住宅ならすぐに物件見学が可能。すでに建物があるため、入居後の生活がイメージしやすいのもメリットです。
それに、比較的早く入居できるのも魅力です。購入申し込み・住宅ローン審査などがスムーズに進めば、入居までの時間を短縮できます。
新築のように入居まで数か月も待たなくてもよいため、「子供の学校に合わせて早く引っ越したい」などの事情があるときの選択肢にできるでしょう。
新築と比べると中古物件の購入費用は安いですがリフォームが必要なこともあるのがデメリットかもしれません。ただ、最近は“リノベ済・リフォーム済”といった新しさが感じられる物件も増えています。
“新築か中古か”で購入の流れや期間、コストも変わってくるため、ご家族みんなで話し合うことが大事です。
✅ 通勤・通学をふまえた“動線”のチェック
物件選びの際は、家族みんなの暮らしの動線を確認しましょう。
会社や学校などの距離は地図上でも確認することは可能です。しかし、移動時間に関しては現地に行って“実際に歩く・車に乗る”などで移動してみることをおすすめします。
道路や公共交通機関の実際の混雑状況は、現地に行ってみないと分かりません。地図上で「○○分」となっていても、実際とは若干異なることも多いです。曜日や時間帯でもだいぶ印象が変わります。
住まいだけでなく、暮らしの“動線”をしっかりチェックすることがポイントです。
✅ 周辺環境の徹底チェック
戸建て購入では「ご近所のこと・近隣施設」などで失敗を感じたという声も多いです。物件を内覧した際には、周辺環境にも目を配っておくと安心です。
たとえば、「ゴミ置き場が汚い」「周辺で路上駐車が多い」などは、近所同士での不満も増え、何らかのトラブルを生む可能性がゼロとは言えません。
周辺を少し見渡すだけでもよいので、内覧時にチェックしてみましょう。
“お金”に関してやること
“家そのもの”の費用だけでなく、購入に関わるお金がさまざま必要になります。住み始めてからの税金や修繕費などもしっかりと計画しておくことが大事です。
✅ 資金計画をする
戸建て購入をする際、まずは「お金」のことを考えましょう。
昔はある程度の資金を貯めてから家を買うケースも多かったものですが、最近は「頭金ゼロ」や「頭金が少ない」という状況でも住宅ローンが組みやすくなっています。
家賃を払うのが何だかもったいない…と最終的に資産になる戸建て住宅を購入する方も増えてきました。
ただ、毎月の返済額以外にも諸経費や税金は必要になってくるため、自己資金として準備するお金もふまえて資金計画を立てることが大事です。
✅ 住宅ローン関連について調べておく
住宅ローンは、さまざまな金融機関から借り入れることができます。金融機関やプラン内容によって金利も支払い方法も変わってくるので、それぞれを理解しながら考えましょう。
金融機関との住宅ローン契約の際には、融資手数料やローン保証料、登記費用、印紙税といった諸費用も必要です。
どの金融機関でどんな住宅ローン契約をするかで異なりますが、手数料や保証料は結構高額になります。
大きく分けて「融資手数料型」と「保証料型」の2つのタイプがあるので簡単にご紹介します。
【融資手数料型」
・銀行に手数料を払う
・借入金額に関わらず手数料が一律の「定額型」、借入額に定率をかけて払う「定率型」がある
・定額型の手数料は低めだが金利は高め
・定率型は初回に数十万円と大きな負担となることもある
【保証料型】
・保証会社に保証料を払う
・保証料を先に一括で払う「一括前払い方式」、毎月金利に上乗せして払う「金利上乗せ方式」とがある
それぞれにメリット・デメリットがあるため事前にしっかり確認しておくことも大切です。
また、戸建て購入には、数百万、数千万という大きなお金が必要です。新築、中古にかかわらず、多くの人は住宅ローンを利用するのではないでしょうか。
ただ、住宅ローンは“絶対に借りられる”ものではなく、審査に通らなければ借りられません。
そこで大切なのは、審査に通るためにやることをイメージしておくことです。
審査直前に転職して収入減となって借りられないケースもありますし、マイカーローンやフリーローンなどほかのローンを利用して住宅ローンの審査に落ちるケースもあります。
一般的には、「借入希望額」「本人の収入」「ほかの返済」など“収入に対する返済能力”が重視されるため、審査に落ちる要因となるものは極力避けましょう。
✅ 戸建てを買った後の“維持費”を整理する
物件を買う費用、購入の際の諸経費はもちろん大切ですが、これから将来的に支払うお金を整理しておきましょう。
固定資産税や火災保険は戸建てを所有しているだけで必要になるお金です。
修繕費についても購入時にイメージしておきましょう。
「新築を買うか・中古を買うか」によっても異なりますが、屋根や外壁、内装、設備関連についてもどのくらいの時期で修繕や交換が必要かシミュレーションすることもポイントです。
中古物件の場合は修繕費用が比較的近い将来に必要になるかもしれません。
マンションなら毎月のように管理費や修繕積立金が徴収されますが、戸建ての場合は自分達で積立ていくことになります。家庭の収支に合わせ無理のない範囲で月々1~2万とメンテナンス費用として貯蓄しておくことも大切です。
1年後、2年後、3年後…とだいたいのイメージで良いので、支払い負担を表にまとめておくことがおすすめです。
関連記事:「戸建て購入すると維持費はいくらぐらいかかる?税金や火災保険など維持費の内訳や節約ポイントを詳しく解説します」
✅ 購入後は“滞納”に注意する
戸建てを購入したら、住宅ローンの滞納には十分に気をつけましょう。
銀行口座を複数持っているというご家庭も多いのではないでしょうか。「給与が振り込まれる口座」と「住宅ローンの支払い口座」が同じであれば安心ですが、なかには別々としている方もいるでしょう。
残高不足に気づかずに、意図せずに“宅ローンの滞納”とならないように気をつけることが大事です。
“将来”を見据えてやること
戸建て購入の際には、将来のライフスタイルを見据えることも大事です。
✅ ライフプランを整理する
戸建て住宅を購入するきっかけは、
・子供が生まれたから
・結婚したから
・親と同居するから
・今の家が手狭だから
など人によってさまざまでしょう。
最近は若くして戸建て購入をする方も多く、収入的に問題なく「住宅ローンを難なく払える」と家を買う方も多いのではないでしょうか。
ただ、今の状況が何十年後もずっと続くわけではありません。
戸建て購入をするときは、現時点から将来に向けたライフプランを整理しましょう。
・子供の成長
・収入の増減(昇給で収入が増える、あるいは転職・退職で収入が減る)
・老後のこと
など、子供が巣立つことで家族構成が変化したり、働き方が変わって収入が増減することもあります。
今現在、“老後が身近”に迫っているなら、都会よりも郊外でのんびり暮らしたいという考え方もあるかもしれません。
数年後、十数年後…とライフプランを整理することで、間取り・立地などをイメージしやすくなり、物件選びにも役立ちます。
✅ 資産価値も考えておく
戸建て購入の際、資産価値をしっかりと考えるのがポイントです。
不動産を購入する目的は家族によっても異なり、“終の棲家にしたい”と長く住みたい人もいれば、“とりあえず数年くらいは住みたい”と住み替えを前提とする方もいるでしょう。
なかには“セカンドハウスとして戸建て購入したい”という方もいます。
終の棲家と考えている場合でも、「将来的には子供に相続させたい」というケースもあるかと思います。
将来的に売却する可能性が少しでもあるなら、資産価値も重視した物件選びが大切です。
最近は、都市部よりも郊外への移住も増えていて、「海や山など自然に近い」といった立地はかなり人気があります。人気の立地、見晴らしの良さなど、将来的な見通しもふまえておくと安心です。
ま と め
後悔のない戸建て購入をしたいですよね。
今回お伝えした“やること”をふまえておくことで、納得の戸建て購入に近づくかと思います。
戸建て購入を買うときに“やること”のなかでも、条件を書き出すことは大切です。通勤や通学のこと、住宅ローンのこと、間取りのことなど理想とする条件はたくさんあるのではないでしょうか。
特に、家族の人数が多いとそれぞれが希望する点をピックアップすると条件は多くなってしまいますよね。ただ、それらすべてを確実に満たす物件にはなかなか巡り合えないのが現状です。
そこで、「ここだけは譲れないところ」と「妥協してもよいところ」を家族間で話し合うことが大事です。条件をすべて満たそうと物件探しをしていると、購入のタイミングを逃してしまいます。優先すべき点と妥協できる点を整理しましょう。
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