セカンドハウスが欲しい人が知っておきたい魅力とデメリットとは?おすすめの人もご紹介します
近年世代問わず多くの方から注目されているセカンドハウスをご存知でしょうか。
セカンドハウスと聞くと、ときに「別荘のことでは?」とも言われることがありますが、意味合いは大きく異なります。
ここ数年の間、働き方の変化にともない、家で過ごす大切さが見直されてきました。そんな背景もあり、マイホームを購入する人はもちろん、第2の住まいとしてセカンドハウスが人気となっています。
今回は、セカンドハウスが欲しい人に向け、魅力面を詳しくご紹介します。
そして、購入するなら知っておきたいデメリット面、セカンドハウスがおすすめの人もお伝えしていきます。
◎ セカンドハウスが持つ“魅力”とは?
“セカンドハウスを持っている”という響きだけでも素敵ですよね。
実際にセカンドハウスを所有すると、さらに次のような魅力を感じることができます。
自分のプライベート空間が増える
セカンドハウスは「趣味を楽しみたい」「テレワークに集中したい」などの目的で持つ方が増えています。
ふだん暮らす家では、自分だけでなく家族もいて、自分の趣味の物や仕事に関する書類などを広げづらいことも多いですよね。でも、セカンドハウスがあれば、“趣味専用”や“仕事の書斎として”といった使い方もでき、自分のプライベート空間が増えます。
また、郊外の中古物件をセカンドハウスとして購入すると、比較的、間取りがゆったりした好物件も多いです。リビングや浴室、廊下など屋内が広いことはもちろんのこと、お庭、駐車スペースにもゆとりがあって快適という声も多いです。
田舎のスローライフが実現
都市部で暮らしている人が“田舎暮らし”のためにセカンドハウスが欲しいケースも多く見られます。
平日は仕事や学校のためにメインの家、休日は家族一緒にセカンドハウスで過ごすというライフスタイルもできます。
人や車が多く慌ただしい“オン”の日々を抜け出し、綺麗な景色のなかでのんびりすごる“オフ”、オンオフの切り替えが可能です。
青い海や緑の木々、波の音、鳥の鳴き声に包まれ、都会では難しい体験もたくさんできます。家族みんなで「週末はセカンドハウスで過ごす」とメリハリのある暮らしにより、気持ちをリフレッシュできるでしょう。
セカンドハウスが欲しい方のなかには、田舎のスローライフをしたいという方も多いです。
地域との交流が新たな人脈につながる
郊外のセカンドハウスの場合、地域に根付く古くからの伝統行事やイベントなども多いでしょう。地域の人との交流で、新しい人脈が増えます。
職場も年齢もまったく異なる人たちとの交流により、これまでになかった考え方なども生まれ、自分の人生にちょっとした刺激にもなりそうですね。
メインの家とはひと味違うインテリアにできる
セカンドハウスは、メインの家とは違った遊び心を持たせたインテリアにすることができます。
たとえば、ふだん暮らす家が誰もが落ち着くような“ナチュラルテイスト”の雰囲気だとしましょう。
そこでセカンドハウスは、アメリカの西海岸を彷彿させる“西海岸テイスト”、南国を思わせる“アジアンテイスト”、お洒落な田舎感のある“カントリーテイスト”などいつもと違ったインテリアにするのもいいかもしれませんね。
セカンドハウスが欲しい人の選択肢のひとつに「中古物件+リフォーム」があります。購入金額を安くおさえられるので、自分の好きな間取りにリフォームする、好きな家具を置いてこだわりのインテリアにまとめたることも可能です。
セカンドハウスが欲しい人のなかでも、ご自身でDIYするのが楽しみという方も多くいらっしゃいます。
将来的な移住の準備段階になる
現時点では、仕事の関係で都市部から離れられない方でも、仕事をリタイヤした後には移住を視野にいれた暮らしを理想としている方もいるのではないでしょうか。
最近は仕事をリタイヤする年齢でも若々しい方がたくさんいますが、やはり「新しい土地の人間関係が不安」というケースも多いです。
そこで、将来的に本格的に移住する前の準備段階としてセカンドハウスを購入するのもおすすめです。
定期的にセカンドハウスに通うなか、地域の人との繋がりを保っておけば、将来移住したときも不慣れな地域に不安を抱えることも少ないでしょう。
◎ セカンドハウスを持つ際の注意ポイントとは?
セカンドハウスが欲しいときは魅力に惹かれますが、一方でデメリットと言えるべき注意ポイントも。事前に把握しておくことが大事です。
メインの家のほかに住居費がかかる
言うまでもありませんが、セカンドハウスを所有すれば「メインの家+セカンドハウス」の両方の住居費が必要です。一般的な住宅と同様、固定資産税や光熱水道費も毎月負担、リモートワークを想定していれば、ネット回線も完備しなくてはなりません。
まずは購入時の費用だけでなく、光熱水道費等などのランニングコストも計画するようにしましょう。
ローンの審査が厳しめ…
セカンドハウスは第二の家であり、生活の拠点はメインの家です。
原則として、1つの家庭で住宅ローンの利用は1つとなり、一般的なマイホーム購入で利用する住宅ローンをセカンドハウス購入には使えません。
そこで、選択肢になるのがセカンドハウス用のローンです。ただ、すべての金融機関で扱っているわけではないうえ、一般的な住宅ローンよりも厳しい視点での審査があります。
特に、すでに住宅ローンで返済をしている場合は、「二重のローンで返済ができるかどうかが深く審査されることに。返済能力がないと審査は通らないかもしれません。
また、フラット35の場合、購入する家の条件等をクリアできれば、一般的な住宅ローンと同様の金利での融資を受けることもできます。詳しい条件などについては、しっかり事前確認することをおすすめします。
交通面の問題
別荘は年間数回しか行かないケースが多いのに対し、セカンドハウスは別荘よりも訪れる頻度が高いことを想定した家です。
固定資産税や不動産取得税の優遇も受けられますが、「生活のために使う目的で所有していること」「月に1日以上は利用すること」という条件があります。
そのため、別荘として利用するよりも、セカンドハウスの方が交通費はかかるでしょう。
自宅からの距離が結構遠いエリアにセカンドハウスを購入すると、交通費がたくさんかかることはもちろん、「往復が大変」と言って足が遠のくリスクもあります。
そこで、最近は都市部に比較的近く、交通の利便性が高い郊外が人気です。
ここ館山エリアは、首都圏からのアクセス面も良好で、近年は別荘やセカンドハウスを購入する方がかなり増えています。
防犯面でも注意が必要
セカンドハウスの利用の仕方は人それぞれです。
たとえば、週末のたびに訪れるケースもあれば、月に何度か不定期で訪れるというケースもあるでしょう。
いずれにしても“空き家”となる日も存在するため、訪れないときの防犯対策は考えておく必要があります。
◎ セカンドハウスの購入におすすめな人はどんな人?
セカンドハウスは使い方によってはかなり魅力的です。今回お伝えした魅力点を知ると、セカンドハウスが欲しいという気持ちになる方もいるかもしれません。
そこで、セカンドハウスの購入をおすすめできる人について見ていきましょう。
景色の良い場所でのスローライフに憧れる人
首都圏に住みながら、自然に親しめるスローライフに憧れを持っている人にセカンドハウスはおすすめです。
都市部での日々の暮らしは、「職場・学校⇔家」という往復だけで毎日が過ぎることもありますよね。混み合った電車や交通量の多い道路の景色に慣れ、自然豊かな景色に憧れる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
景色が良いエリアにセカンドハウスを購入すれば、そういった日々の積み重なった疲れも癒してくれるでしょう。
都会ではできないような体験もたくさん実現できるのでおすすめです。
趣味の拠点にしたい人
マリンスポーツやゴルフ、登山、キャンプ、釣りなどアウトドアスポーツを楽しみたい人にセカンドハウスはおすすめです。
都市部に暮らしているアウトドア派の方は、趣味を楽しむために遠方にいった際、宿泊を伴うこともあるでしょう。その都度、荷物を持って移動し、趣味を楽しんだ後にはホテルや旅館に宿泊…となると、少し大変ですよね。
セカンドハウスを趣味の拠点にすると、大きな荷物を伴った移動、趣味の日に合わせた宿泊施設の予約などの手間を省けます。
また、都市部では敷地的に近隣との距離が近過ぎて難しい「家庭菜園」「BBQ」なども楽しめそうです。
暮らしが二拠点になっても苦ではない人
前述したように、セカンドハウスは第2の家のような使い方をします。
月に数回、もしくは毎週末という感じで利用するかと思いますが、往復の移動が面倒になって利用頻度が減ってくる方も実際にいます。
住居費や維持管理費用もかかりますが、「二拠点生活」を苦痛に思わず、心から楽しめる人におすすめです。
趣味やレジャー、家庭菜園、スポーツなどアクティブに動ける人は、「楽しい」という気持ちがセカンドハウスのデメリット面をカバーしてくれるかもしれませんね。
セカンドハウスを維持できる資金計画を立てられる人
セカンドハウス用に中古物件を買うときは、恵まれた景色を堪能できるうえ、価格的にもお手頃という好物件も結構多いです。
金額によってはローンを使う方もいるかと思いますが、毎月の返済が発生します。
そもそもローンが通過した時点で「支払い能力はある」と判断されているかもしれませんが、水光熱費や維持管理費用、交通費などもシミュレーションしておくことが大事です。
子供やペットが家族にいる人
美しい自然のなかで、子供やペットと一緒に全力で余暇を楽しみたい人にもおすすめできます。
都会暮らしの場合、意識的に行動しなければ、なかなか自然に触れ合えませんよね。自然に近いエリアにセカンドハウスを所有することで、子供連れで“自然との触れ合い”が身近になるでしょう。
水や土、草木、太陽に触れあいながらの遊びは、五感が刺激されて感性豊かな子供に育つと言われています。
また、郊外の物件なら、間取りも広めでゆったりした空間が多く、子供やペットがのびのび過ごせるでしょう。広い“庭付き”といった物件なら、都会では難しいお庭遊びなども実現できます。
◎ まとめ
いかがでしたでしょうか。
利用頻度が高い「もうひとつの家」の意味合いを持つのがセカンドハウスです。
セカンドハウスが欲しい方は、魅力点だけでなく、今回お伝えしたデメリット面をしっかり把握しておくことも大事です。
住居費や維持管理費などを長いスパンでシミュレーションしておければ、セカンドハウスはとても魅力的になるでしょう。
趣味に没頭したい人、ゆっくり仕事をしたい人、子供やペットとのんびり休日を楽しみたい人などにおすすめです。