別荘購入でおさえておきたい注意点とは?別荘を持つメリットやデメリットとともに詳しく解説
かつては富裕層が持つものというイメージがあった“別荘”。
今では、仕事をリタイアして時間がある方、現役で働いている方、子供中心の暮らしをしている子育て世帯など、さまざまな層から余暇を楽しめるプライベート空間として注目度が高くなっています。
豊かな自然に包まれた環境の別荘には、家族や友人達と共にゆったりとした時間を過ごせる魅力が満載です。
ただ、別荘を購入するときは一般的な家とは違った観点も必要となります。なかには、注意点をおさえなかったばかりに、別荘購入を後悔している人もいます。
そこで、今回は別荘購入の注意点に焦点をあててお伝えしていきます。
また、別荘購入のメリットとデメリットについてもご紹介しますので、「別荘を買うか迷っている」という方はぜひともご参考ください。
別荘を購入するならおさえておきたい注意点
別荘は、日々の生活を離れてゆっくり過ごしたいとき、誰にも気兼ねなく過ごせるプライベート空間にできます。
ただ、別荘の良い面だけを見ても、購入後に“後悔”という二文字が頭をよぎることもあるでしょう。
そこで、別荘購入においておさえておきたい注意点を購入前から購入後までに分けてご紹介します。
購入前の注意点
✅ 別荘に対する主な目的をはっきりさせる
まずは「どんな風に利用したいか・どのくらいの頻度で別荘に行きたいか」という目的をはっきりさせましょう。
別荘と言えば自然ですが、「山の近くで過ごしたい」「家から海を眺めたい」とそれぞれの理想像は異なり、それによって選ぶエリアも変わってくるでしょう。自分なりにイメージしておくことが大事です。
また、別荘で過ごすときにやりたいこともまとめてみましょう。
温泉やスポーツ、サイクリング、森林の散策、ショッピングなど、別荘の周辺環境で欲しいものもピックアップしてエリア選びをすることも大事です。
✅ 立地選び~訪れやすいエリアを選ぶ
別荘を購入する際は、「行きやすさ」も考えて選ぶことが大事です。
通常、別荘を買うときは、今住んでいる自宅よりも離れています。「自然豊かでのんびりしているところがいい」というイメージで別荘を選ぶかもしれませんが、交通手段にも着目しましょう。
電車や車、乗り換え、往復の時間なども考えなければなりません。
別荘までの距離が遠くても、交通アクセスの良いところなら行きやすいでしょう。逆に、交通手段に乏しい場合、「乗り換えが多くて時間がかかる」「交通費がかかり過ぎる」などだんだん行くのが億劫になる可能性もあるため注意です。
近年の人気は、都市部からも比較的近く交通のアクセスも良い別荘地です。行きやすければ別荘に頻度も増えて、一層愛着が湧きます。
購入時の注意点
✅ 別荘購入のコストを把握しておく
別荘を購入するとき、「物件価格」に加えて、「諸費用」も必要です。
不動産会社が仲介している別荘なら、物件価格に応じた仲介手数料を支払うことになります。
「不動産取得税」も後から納付通知書が届き、支払わなければなりません。不動産取得税は“取得したときだけ”の負担ですが、その後は毎年かかる税金として固定資産税があります。
また、購入の際は別荘の名義変更もしなければならず、多くの方は司法書士など専門家に依頼するでしょう。その報酬や、登記の際に登録免許税もかかります。
✅ 通常の住宅ローンが使えない
別荘を買うときには一般的な住宅ローンを使えない点に注意しましょう。
そもそも住宅ローンの融資は「契約した人が日常的に住むこと」が条件となっているからです。
別荘の場合、“居住中の家以外に購入する住宅”となり、セカンドハウスローンなどほかの融資を受けることになるでしょう。ローンの審査や金利といった内容も異なります。
具体的には金融機関に事前確認をすることをおすすめします。
✅ リフォームが必要かどうか
同じ築年数でも、「リフォーム済」の場合もあれば、修繕が行われていないケースもあります。
空き家の期間が長いと設備や配管など気になる点も多いかもしれません。これまでのリフォーム歴なども不動産会社に聞いておくといいでしょう。
また、内装など軽微なリフォームについては、最近はDIYを楽しむ方も多いようです。
購入後の注意点
✅ 支払い計画をしっかりと行う
今現在住宅ローンを利用している場合、新たにセカンドハウスローンを組むと“2つのローンの返済”となるため、支払い計画はしっかり立てることが大事です。
また、忘れがちなのが固定資産税などの税金負担です。訪れる頻度や目的によっては「セカンドハウス」と任的され、税金の優遇制度を使える可能性もあります。
たとえば、
・週末ごとに訪れる(最低でも月1回以上)
・休日用の住まいにしている
など、リゾート的な感覚ではない使い方をするときはセカンドハウスとして認定を受けられるかもしれません。
✅ 管理の計画をたてておく
長く放置するほどに建物は傷み、それは資産価値にも影響してしまいます。ふだん空き家となっているからこそ、別荘を訪れたときは安心して過ごしたいものですよね。
自分で管理する場合は、掃除や換気など室内はもちろんですが、屋根や外壁といった外観のメンテナンス計画も立てておきましょう。
別荘を購入するメリット・デメリット
それでは、別荘購入のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
別荘購入のメリット
① 余暇を楽しめる自分だけのプライベート空間になる
別荘は、余暇を楽しむための中心的存在として活躍してくれます。
仕事が休みのとき、ゆっくり過ごしたいと考える方は多いでしょう。ただ、前もってホテルの予約をしたり、荷物をまとめたりするのは結構面倒ですよね。急な休みが取れたときでも、時期によっては「ホテルの予約が取れなかった」というケースもあります。
別荘があれば、そういった手間が不要です。
「今週末休みが取れたから別荘に行こう」といった突然の旅行もしやすくなるでしょう。
インテリアにもこだわって生活感をなくした“非日常”の演出もできます。自分だけのプライベート空間で充実した時間を過ごせます。
また、ペットがいる人も別荘があれば安心です。“ペット可”というホテルはまだまだ少数派のため、別荘があれば大好きなペットとも余暇を楽しむことができるでしょう。
② ゆったり過ごせる
別荘は、都市部とは違って、広い敷地にゆったりと建物が建てられているケースが多いです。
敷地から山や海を臨める、庭でバーベキューができる、隣地との距離が離れてプライバシーが保てるなど、密集した住宅地とは違った過ごし方が可能です。
③ セカンドハウスにできる
近年は働き方も多様化し、自宅でテレワークをする方も多いでしょう。
ただ、自宅という慣れた環境にこもりがちの場合、「少しストレスが溜まる」「集中力がなくなる」と仕事がはかどらないこともあるかもしれません。
別荘なら、セカンドハウスとして、テレワークの拠点にもできます。仕事の時間は仕事に集中し、仕事を終えたら趣味を楽しむという、ふだんとは違った環境でテレワークもはかどりそうですね。
また、別荘は、何かあったときの緊急避難先にもできるでしょう。災害があってしばらく身を寄せる場所や、「病気でしばらく静養したい」というときの場所にもできます。
④ リタイアしたときの終の棲家にも…
別荘を最終的に終の棲家にもできます。
仕事を辞めて第二の人生を考えたとき、「自然のなかでスローライフを送りたい」という方も多いです。ただ、ある程度の年齢になってから、これまでと違った環境に住むと「なかなか慣れない」ということもあるでしょう。
別荘なら、現職時代から行き来をしているなかで少しずつ周辺の環境に慣れるため、安心感があります。
別荘購入のデメリット
① 管理の問題が難しい
別荘のデメリットのひとつとして「管理面」を挙げることができます。
“建物が劣化しないように維持する”のは、別荘だけでなく、一般的な住宅でも必要なことかもしれません。ただ、ふだんは空き家となる別荘の場合、意識的に管理をしないと建物の劣化が急速に進みます。換気不足によるカビの発生、なかなか通水できない水道配管に錆の発生なども起こるでしょう。
月に何度も行けるエリアなら劣化も起こりづらいですが、遠方の別荘なら管理会社の利用も考えておくことをおすすめします。
自宅からアクセスが良い、できるだけ管理しやすい方向性で別荘を選ぶことが大事です。
② 別荘を維持するには費用がかかる
居住中の家に住宅ローンを払っている場合なら、別荘にほかのローンを組むと“二重”の返済になります。
そして、ローンのほか、税金、光熱費、管理費用など、別荘を所有している期間ずっとかかる費用も考えておかなければなりません。
事前におおまかに支出の計画を練っておくこともおすすめします。
別荘の購入がおすすめの人とは?
ライフスタイルや考え方が次のような方は別荘を購入することがおすすめです。
・とにかく自然が好き
・休日は家にいるよりも外に出かけたい
・テレワークも多く、旅行の時間を確保しやすい
・退職に向けて、ゆったりした時間を過ごしたい
・別荘までの移動時間も苦にならない
・子供やペットと旅行をするのが好き
・購入はもちろん、別荘を維持できる資金的な余裕がある
などです。
ふだんから、家にいるよりも外に出かけるのが好き、時間を見つけては遠出をしたい…といった、ライフスタイルの方は、別荘を購入後は積極的に利用できるでしょう。
別荘地は、都会と比べると不便な点は多いでしょう。でも、そんなマイナスに思われがちな点も
楽しみに変えられる人こそ、別荘の購入が向いています。
また、子供やペットと一緒に暮らしている方にも別荘はおすすめです。1泊2泊3泊…と連泊しても、自分が所有する建物なら気兼ねなく過ごせます。
別荘を購入して後悔する人の特徴とは?
自然環境が苦手な人は別荘購入には向いていないかもしれません。「静か過ぎる」「道が暗い」という別荘地の環境が苦手と感じる可能性もあるでしょう。
また、そもそも忙し過ぎて時間の確保が難しい人の場合も、別荘購入後に後悔しやすいでしょう。
別荘を利用する頻度が少な過ぎて、逆に管理の手間・費用だけが嵩んでしまうと感じやすいからです。
ま・と・め
別荘は、都市部での生活とは違った素敵な時間を過ごせる場所です。海沿いのマリンスポーツ、山沿いの散策、家族とのゆったりした時間と多彩な楽しみ方ができます。
ただ、実際に購入するとなると、エリア選びやローンのこと、管理費用や手間など現実的にさまざまな注意点があるので事前に知っておくことをおすすめします。
別荘の購入では、一般的な家とは違った注意点も多いです。別荘の売買に精通している不動産会社から購入することも大事です。
私どもは、これまでに別荘を欲しいというお客様に向けて数々の物件をご紹介してまいりました。理想の別荘探しは、ぜひとも私どもにお気軽にご相談ください。