南総ユニオン株式会社電話番号 0470-29-7091
Home > 南房総大好き人 > 南房総市在住 高木創史・真由子様 移住

田舎でのびのび子育てをしたい願望を実現

【高木創史さん・真由子さんと子どもたち】

<ご紹介するのはこんな方>
高木創史さん(40代)・真由子さん(40代)
南房総市在住
家族構成 ご夫婦、長男8歳、次男3歳、三男1歳
以前の居住地 東京都

都内で2人の息子を育てながら、宿を運営していた高木夫妻。「田舎でのびのびと子育てをしてみたい」と漠然と思っていたら、コロナ禍で宿は大打撃を受けました。生活を見直し、移住を実現できるよう動き始めたあのころ。移住の条件や南房総を選んだ理由、現在の暮らしについてお聞きしました。

田舎への移住を決めたわけ

都内のマンションに暮らしていた高木さん家族。虫好きな長男が「カマキリを捕まえたい」と言えば、週末に大きな公園に出かけてカマキリを探し、カブトムシを飼うためにホームセンターへ買いに行くということに、なんだか違和感を覚えた真由子さん。子どもができてから、「自然のなかで暮らしたい」と思うようになりました。

【カブトムシの幼虫を観察する長男】

【カブトムシの幼虫を観察する長男】

都内は真由子さんが育った場所で、地元なので愛着はありましたが、商店街がなくなったり公園のルールが厳しくなったりと、都会暮らしも昔とは変わってきていました。階下の人からうるさいと苦情を言われ、親もストレスを抱えてしまうなか、「田舎でのびのびと子育てをしたい」という気持ちが膨らんでいきます。

そこにコロナがやってきて、宿の運営が厳しい状況に。翌年長男が小学校に入学するタイミングで、田舎へ移住することにしました。

移住先の条件は3つ

田舎暮らしに向かって行動を起こしはじめた高木夫妻。次男は産まれつきひどいアトピー性皮膚炎ですが、アトピーは海に入ると改善すると一般的にいわれています。彼のためにも海の近くで海水浴療法をしたかったので、海に近い場所というのは外せない条件でした。

宿という拠点が都内にあるので、都内から2時間圏内の場所というのも条件に加わります。地産地消でやっていけそうな場所をイメージして、道の駅が充実している所というのも、条件に加えました。

条件をクリアした場所は

よく遊びに行っている熱海が候補地に挙がりましたが、片道3時間かかってしまいます。埼玉の川もいいけれど、やはり次男のために海の方がいい。出かけた先々で道の駅に立ち寄って、暮らしたときの買い物をイメージしていました。そんなとき、知人が南房総市の岩井に移住していることを知り、訪ねてみることに。

真由子さんにとって岩井といえば、小学校6年生のときの臨海学校です。海で泳いだ印象しかなかったので、東京からの距離感は全く分からない状況でした。2021年8月、高木夫妻は子どもたちとともに、初めて南房総に足を踏み入れました。

【静かな岩井海岸】

【静かな岩井海岸】

「夫はさびれているって言ってたけど、私はピンときた。ここだなって」と、当時の印象を話す真由子さん。全くピンときていなかったという創史さんは、「こんな田舎で何をするんだろう」と、仕事に対しての不安を抱いていたそうです。

現在は南房総市の地域おこし協力隊員として、サイクルツーリズム推進に関わりながら都内の宿も運営しています。「将来は南房総でも宿を運営したい」と、目標を達成するためにまい進しています。

実現した「のびのび子育て」

2022年3月、目の前に山と田んぼが広がっている一軒家に移住した高木さん家族。2023年には三男が産まれ、男三兄弟の子育てに追われています。

【創史さんと、高木家の3兄弟】

【創史さんと、高木家の3兄弟】

朝6時起床。朝食後長男をスクールバスに乗せ、次男は保育園まで車で送ります。創史さんは9時過ぎ、徒歩圏内の職場に自転車で通勤し、16時半には帰宅。次男のお迎えに行って、帰りに海で夕日を眺めたり、長男も一緒にみんなで海に行ったりと、条件にあった“海に近い場所”を満喫しています。

真由子さんは、人生初の庭付きの家を楽しんでいます。「玄関開けるとコンクリートじゃなくて、山と田んぼが広がってる。イライラして外に出ると、気持ちが切り替わります。マンションだと、外に出ても廊下があるだけ。子どもにとっても逃げ場があっていい」と話します。

【玄関先の景色を堪能する真由子さん】

【玄関先の景色を堪能する真由子さん】

その言葉の通り、真由子さんがテレビを消すと、子どもは庭に出てトカゲを捕るなどして遊んでいます。台風などでライフラインが止まったときのことをイメージしてみると、生ごみは庭に埋められるし、子どもはその辺でトイレができるから「どうにかなりそう」と思ったそうです。

田舎ならではの不便

真由子さんは長年ペーパードライバーでしたが、南房総に移住してからは日常的に車に乗り、快適な運転を楽しんでいます。自ら望んで移住したわけですが、都内で育った彼女が田舎に来て不便さや不都合を感じることはないのでしょうか?

「子どもの送迎かな」と、答える真由子さん。都内では、小学3、4年生になると自転車に乗って一人で行動できるようになるそうですが、田舎だとそうはいきません。車で送迎しなければいけない状況がかなりの年齢まで続くと思うと、そこに大変さを感じるようですが、「日常生活では感じない」と、きっぱり言い切りました。

子どもの変化と夫婦の変化

長男の幼稚園時代の友だちが遊びに来たとき、ほかの子どもに比べて長男の虫の捕まえ方や、生き物の見つけ方がすごくレベルアップしていることに気づきました。下の2人も兄の姿を見て、生き物と触れ合っているそうです。

子どものアレルギーは、3歳になると身体も強くなってよくなる傾向があるそうですが、きれいな肌になった次男を見て、「ストレスが少ない環境もあると思う」と真由子さんは言います。去年は肌にしみてまだ海に入れなかった次男も、今年は無事に海デビューを果たしました。

【海に入って遊ぶ長男と次男と真由子さん】

【海に入って遊ぶ長男と次男と真由子さん】

3人目が産まれると、家のことをやってもらわないとまわらない状況になり、「夫は以前より協力的になった」と真由子さんは言います。また、タケノコなどの季節の食べ物をご近所さんから分けてもらえるということが、初めての経験でした。

マンション暮らしでは、何かをつくる余裕も、ストックしておく場所の余裕もありませんでしたが、南房総ではウメの時期にウメジュースを仕込んで置いておく場所と、心の余裕のスペースができました。「景色もスペースだらけで、心の余裕にもつながってる。都内だとちゃんとしなきゃいけないと思っていたことが、ちゃんとしなくてもいいんだなって、楽になりました」と、真由子さんは笑顔を見せます。

【家の前に現れた虹に、笑顔を見せる真由子さんと次男】

【家の前に現れた虹に、笑顔を見せる真由子さんと次男】

移住を考えている人へ

「絶対いいよねって思う。ぜひ、一歩を踏み出してほしい。たまに行くならいいけど、もう(都内には)戻りたくないし、戻れないね」と話ながら、笑顔で顔を見合わせる高木夫妻でした。

インタビューを終えて…

まだまだ手のかかる子供たち3人を育てるのは本当に大変だと思うのですが、全てを楽しみながらやっている様子がインタビュー中にもたくさんうかがえました。真由子さんのInstagramでは田舎暮らしの様子を発信しているので、興味が沸いた人はぜひチェックしてみてください。

真由子さんのInstagram
https://www.instagram.com/sakuranomayuko/

ページトップへスクロールするボタン