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未完成でも理想の暮らし。海が見える南房総で夢を育てる

【渡辺由香さん】

<ご紹介するのはこんな方>
渡辺由香さん(63歳)
南房総市在住
家族構成 4人家族(夫婦2人と子ども2人)
以前の居住地 横浜市泉区

夫婦で横浜と南房総市の2拠点生活をスタートし、その後、妻の由香さんが先に南房総へ移住しました。海が見える理想の土地を手に入れ、人が集まって交流できる場を提供し続けています。猫とニワトリたちとの暮らしや地域活動を通じて、自然と共にある豊かな日常を楽しむ由香さんの、南房総ライフを紹介します。

横浜と南房総、2拠点から始まった暮らし

2016年、南房総に家を建てた渡辺さん夫妻は、横浜との2拠点生活をスタート。動物病院を運営しているお二人の休みは月曜と火曜日で、毎週南房総を訪れる生活を3年間続けました。

【リモートで仕事をする由香さん】

【リモートで仕事をする由香さん】

その後、両親の介護がひと段落し、子どもたちも成人。リモートで動物の自然療法を行っていた由香さんが先に、南房総へ移住しました。当初は月に一度横浜へ戻る予定でしたが、コロナ禍の影響もあり、南房総での暮らしにどっぷり浸ることになりました。

動物たちと過ごす、自然豊かな日常

由香さんの朝は、お祈りとストレッチから始まります。その後、飼い猫3匹とニワトリ3羽の世話をします。保護猫活動も行っていて、訪問時には保護猫が2匹いました。交通事故に遭った猫を3カ月間お世話したこともあるそうです。

【2匹の保護猫の世話をする由香さん】

【2匹の保護猫の世話をする由香さん】

10時までに動物たちの世話を終え、10時〜15時はオンラインで自然療法のカウンセリング。16時に仕事を終えると、再び動物たちの世話。ニワトリのエサに米ぬかを混ぜたり、腎臓が悪い猫の食事を用意したり、子猫の保護時には1日4回の食事を与えることも。

「自分の食事はサッと済ませて、動物たちに時間をかけています。時間に追われるけど、やりたくて来ているから楽しいです」と、由香さんは笑顔で語ります。

理想の土地との出会い

渡辺夫妻はインターネットで検索したり、知人に紹介してもらったりしながら、家が密集していない、海の見える場所を探していました。お墓の横にある家や、山エリアにある家、古民家などを紹介され、条件が合わないまま1年が経過。

正月休みに、南房総を訪れた際に立ち寄った不動産会社で、未公開物件を10軒ほど紹介され、1軒ずつ見て回ることに。その中で出会ったのが、現在暮らしている海が見える土地でした。

【海が見える土地】

【海が見える土地】

由香さんは一目惚れしましたが、ご主人は「売れない理由があるのでは」と慎重に調査。近隣にある線路を境に、海側は安価、山側は高価という価格差があり、水道組合への加入費が100万円かかることが判明しました。

土地は高低差のある地続きで、150坪ずつ2区画に分けて売られていました。低い方は景観が劣り、高い方を購入しても、低い方に建物が建つと景色が遮られる可能性がありました。
老後を横浜で過ごすつもりがなかった渡辺さんは、金額さえ合えば広い土地を希望していたため、不動産会社と交渉して値下げに成功。2区画分、300坪の土地を手に入れました。

人が集まれる場づくり

自然素材を使った好きな家を建てるために、動き出した由香さん。そのころクラス会で再会した友だちが一級建築士の資格を持っていたので、設計は友だちにお願いすることに。目指すのは、デイサービスや子ども食堂ができるような、人が集まれる家でした。

夫婦の取り決めは、予算内に収めること。由香さんは、予算を押さえるために家を小さくするという選択肢を選ばず、「完成させなければいい」という柔軟な考え方で、希望する広さの家造りをはじめます。

【渡辺さん宅の外観】

【渡辺さん宅の外観】

「家を建ててから9年経っているけど、まだ完成していません。1階の壁や3階の床、車椅子で2階に上がる為のスロープもまだ未完成です。当初はバルコニーも外階段も無くて、2~3年かけて少しずつお金を貯めてバルコニーを完成させました」

時間がかかっても妥協はしなかったお陰で好きな家が建てられた渡辺さんのお気に入りは、家から見える景色です。人が集まれる広々とした空間があり、夏は風が通って涼しく、冬も温かい最高の住環境を手に入れました。

【解放感ある吹き抜けのリビングダイニングからも海が見える】

【解放感ある吹き抜けのリビングダイニングからも海が見える】

定期的に自宅で集まりを開き、手づくりのご飯やお菓子をみんなで食べたり、友だちが連れて来た人と仲良くなったりと、“人が集まれる場”を堪能しています。

南房総で広がる新たな活動

2023年、隣接する農地の地主から土地購入の提案があり、購入することに。そこに、ニワトリを飼うための小屋を息子さんが造ってくれました。養鶏所で廃棄される廃鶏の面倒を最後までみたいというのが、由香さんのやりたいことの一つです。

【知人にもらったヒヨコから育てたニワトリ】

【知人にもらったヒヨコから育てたニワトリ】

もう一つは、地域猫の活動。野良猫が多い地域で、不妊・去勢手術を行い、高齢者が施設に入る際に残されるペットの問題にも向き合っています。

現在も横浜との2拠点生活を続けているご主人は、釣りやサーフィンを楽しみながら南房総の暮らしを満喫しています。

由香さんに南房総の魅力について聞いてみました。
「食べ物がおいしいこと。身体を動かすことが多いので、体力がついて健康的になりました。南房総には多種多様なアーティストさんがいて、音楽会や作品展、マルシェやワークショップなどのイベントがどこかであるので、行けば必ずお友だちに会えて楽しいです」

移住を考えている人へのアドバイス

何か震災があったとき、都心はライフラインが断たれると生活がままならなくなります。ここにいると、そういう心配がかなり減ります。食べ物はあるし水もある。庭があるからトイレも確保できて、安心感があります。横浜に住んでいたときは不安があって怖かったので、安全な食べ物が食べられて安全な暮らしができるところを探しました。暮らさないにしても、こういう場所に拠点を持っていると安心度が上がると思います。
(※本記事は、2025年8月に取材・撮影を行った際の情報をもとにしています)

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