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自然のなかに身を置きたいという欲求に従った結果

【高橋保雄氏】

<ご紹介するのはこんな方>
高橋保雄さん(58歳で移住)
館山市在住
家族構成 単身
以前の居住地 千葉県船橋市
移住スタイル : 定住

千葉市で生まれ、親の仕事の関係で群馬県や都内で暮らしたのち、30歳から船橋市で暮らしていた高橋保雄さん。退職したら、自然があるところに移住したいと考えていました。高橋さんが選んだ場所は、館山市。借家住まいから新居を購入した理由や、館山での暮らしについてお聞きしました。

温暖な気候が魅力

【山林で伐倒(ばっとう)作業をする高橋さん】

【山林で伐倒(ばっとう)作業をする高橋さん】

高橋さんは、森林ボランティアの活動で都内にある西多摩郡に通っていました。自然のなかに身を置いて、体を動かす作業を好んでいたのです。デッキ作りなど、各地で開かれているDIYワークショップに顔を出し、そこでつながった人からまた新たな会に誘われたり、山の手入れを頼まれて作業をしたり。そんなつながりのなかで、2016年に南房総で行われた断熱ワークショップに参加します。そこでつながった南房総エリアの人たちとの縁で、西多摩郡だけでなく南房総にも足を運ぶようになりました。

【南房総で竹林の整備】

【南房総で竹林の整備】

自分の欲求に従い、余暇の過ごし方として、率先して山の手入れを手伝いながら、技術のレベルアップを図ってきた高橋さんですが、西多摩郡の冬は厳しかったそうです。氷点下になっていた西多摩郡に比べ、館山の冬は温暖で過ごしやすいことがとても魅力的でした。58歳で早期退職した高橋さんは、念願の田舎暮らしを館山ではじめることに決めました。

買うのは、中古物件か新築か

いつかはマイホームを買おうと思っていましたが、とりあえず借家暮らしをはじめたところ、ある集まりでこんな問いかけをされました。

「あなたがオーナーだとして、80歳の身寄りのない人から部屋を貸してくれと言われたら、どうしますか?」

初めて自分が貸す立場に立って考えてみると、「やっぱり貸しにくい」と思った高橋さん。彼自身単身のため、リアルに自分の未来を想像してしまいました。

「歳をとってくると、借家の更新時に借りにくくなってくる。借りられなくなったときに何かしらの対策がないと、行き場がなくなってしまう」

そう思い、「いつか」と思っていたマイホームを真剣に探し始めました。中古物件も含めて探してみると、築50年くらいの建物になり、修繕費がそれなりにかかってしまいます。それなら、20年修繕費の必要がないと思えば、新築でもそんなに高くないと感じて、新築を中心に探すことに。借家のときは、車がないと買い物に行けないエリアに住んでいましたが、歳を取ったときのことを考えて「車がなくても買い物ができる場所」を条件に加え、新築の平屋を探しました。

いくつか物件を見せてもらったうちの一つは、家へと続く道が狭かったため却下。2024年の3月に探し始め、GW前に今の家を見せてもらいました。歩いて買い物に行ける利便性のいい家であるとともに、その家を紹介していた不動産屋の人が偶然知り合いだったというご縁もあり、とんとん拍子に契約まで進みました。

【使い勝手のいい新居のカウンターキッチン】

【使い勝手のいい新居のカウンターキッチン】

新築のマイホームに暮らす、高橋さんの日常

理想の家を手に入れた高橋さんは、どのような暮らしをしているのでしょうか?

「週に3日くらい、半日のみ仕事をしています」と言う高橋さん。移住前から自然の中に身を置くことを大切にしていたので、人とのつながりから生まれた仕事や頼まれごとで、草刈りや山の手入れなどを行っているそうです。

例えば、今年の夏は暑さが厳しかったので、朝の6時ごろから10時ごろまで外作業の仕事を行いました。午後からは、自宅で洗濯や道具の手入れなどをして過ごしているとのこと。

【自分で作った縁側で道具の手入れをする】

【自分で作った縁側で道具の手入れをする】

休日は人と会ったり、人が集まるコミュニティに顔を出したり。「小さい街だから、コミュニティに顔を出せば知り合いと会う確率が高い」と言います。

「都会に比べて街が小さい分、人と人とのつながりが近いと思います。館山は、自然がすぐそばにある。船橋だと、山の手入れをしたいとき2時間かけて移動していた。ここだと、20分で行けるのがいい」と移動時間の違いを例に挙げてくれました。移住後の暮らしを十分に楽しんでいるようですが、これから挑戦してみたい仕事もあるそうです。実は、移住後に重機のライセンスを取得したのです。そのライセンスをいかせる機会があれば、そういう仕事もしてみたいと意欲を見せていました。

【心地よい光が入るダイニングで読書】

【心地よい光が入るダイニングで読書】

インタビューを終えて…

実は、高橋さんが参加した断熱ワークショップに筆者も参加していました。当時から、それぞれ拠点を持っている人たちの改修作業や庭の手入れなどを、率先して手伝っていた高橋さん。あれから8年が経過し、今では新築の家を手に入れて館山での暮らしを楽しんでいる姿を見ると、うれしくなります。何よりも、新築の家はすばらしい!中古物件所有者からみると、隙間風が入らず、広すぎないコンパクトな家を見て、うらやましい気持ちになりました。歩いて買い物やカフェに行ける便利な場所なのに、田んぼが広がっているきれいな景色も存在している。それが、館山や南房総の魅力なのだと思います。高橋さん、重機を使った希望のお仕事が見つかるといいですね。

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