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二拠点生活をしながら、イタリアンレストランをオープン!

【S・Mさんと娘さん】

S・Mさん(50代)
鋸南町・東京都江戸川区 二拠点生活
家族構成 5人家族(4人住まい)

S・Mさんは、ご主人と息子さん2人、娘さん1人の5人家族ですが、長男は既に独立しているため4人で暮らしています。2021年秋に鋸南町で土地を探しはじめ、2022年春に土地を購入。2023年秋に建物の引き渡しがあり、二拠点生活をしながら週末だけ営業するイタリアンレストラン「T’s MaYuche(てぃーずまゆしぇ)を2024年4月にオープンしました。なぜ鋸南町を選び、二拠点生活をしながらお店を営業しようと思ったのか、奥様のMさんにお聞きしました。

鋸南町との出会い

イタリアンレストランをやりたくて、江戸川区の西葛西で10年以上店舗を探していたというMさん。時間をかけてもいい物件との出会いがないまま、月日だけが流れていきました。2021年の夏、魚を食べに富津市にある有名店を訪れたのですが、すごい行列ができていたのであきらめて南下し、初めて鋸南町を訪れます。そのときの町の印象が良くて「ここいいな」と思ったMさんは、本格的に物件探しをはじめました。

条件は、海がきれいで、富士山が見える場所で、古民家。ところが、使えそうな古民家はなかなか見つからず、一度解体してからの改修が必要な古民家か、今ある場所のさら地が候補に挙がります。さら地を訪れ、すぐ近くにある竜島海岸(勝山海水浴場)から富士山が見えたとき、「ここだ」と思いました。長年探し続けた土地に、やっと出会えた瞬間でした。

【当初見た、竜島海岸からの富士山】

【当初見た、竜島海岸からの富士山】

こうして選んだ、ハウスメーカー

レストランと居住空間をつくるためのハウスメーカー選びに半年を要したそうですが、なぜそんなに時間がかかったのでしょうか?

「ハウスメーカーを決めるときは、資材が高騰しているときでした。コストを抑えてくれるメーカーで、鋸南町でも対応しているところを探したのですが、エリア外で受けてもらえないメーカーもありました。3社のなかから、webページがおしゃれで趣味が合った2社にしぼったとき、レスが早いところにしました。資料が届くのが遅くて、決めたあとに届いた会社もあったんです。最終的には、予算内で好みに近づけられたところに決めました」

それ以外にも、ハウスメーカーを決めた理由があるそうです。それは、担当営業が「この人から買いたい」と思わせてくれるような人柄だったこと。何を買うにしても、「この人だから買いたい、この人からは買いたいくない」という気持ちが生まれるもの。大きな買い物のときは一層、担当営業の人柄や相性は重要になりそうです。

実は、国道沿いにも売りに出ているさら地がありました。お店をはじめるのに目立つ点は良かったのですが、駐車場の確保ができません。その点、購入を決めた場所は竜島海岸から歩いて行けて、海岸には無料駐車場がありました。

【当初見た、竜島海岸からの富士山】

【海岸通りから見えるお店の看板とイタリア国旗】

設計士にお店のイメージや「カウンターを付ける」といった条件を伝えると、自分では思い浮かばなかった新鮮なアイデアや提案、アドバイスをしてくれて「すごくよかった」と大満足のMさん。思い描いていた以上のデザインに仕上げてくれて、土地を購入してから一年半後、長年探し求めてきたMさんの店「T’s MaYuche(てぃーずまゆしぇ)」が完成しました。

【住宅地にはためくイタリア国旗が目印の「T’s MaYuche(てぃーずまゆしぇ)」】

【住宅地にはためくイタリア国旗が目印の「T’s MaYuche(てぃーずまゆしぇ)」】

将来的に移住を考えない、私たちの二拠点生活

Mさんは基本、木曜日か金曜日に鋸南町入りして、月曜日(祝日だったら火曜日)に都内へと戻る二拠点生活をしています。朝はゆっくり過ごして昼頃鋸南町を出ると、ほぼ渋滞にはまることはありません。

釣り好きのご主人はホールを手伝いながらも、合間に釣りを楽しんでいるそうです。ときには、次男や長男夫婦が来て手伝ってくれることも。「息子2人は作るのにも興味があって、常に料理をする人たちです」と、Mさん。Mさん自身も「T’s MaYuche(てぃーずまゆしぇ)」以外に、日本橋高島屋にある「アルポルトカフェ」でも週に一度厨房の仕事をして、常に料理をしています。

【厨房に立つ息子さんたち】

【厨房に立つ息子さんたち】

都内のマンション暮らしとは全く違う鋸南町の環境は、「のどかで、海がきれいで、自然が多いところが魅力。勢いで来たけど、いつか車移動ができなくなったら子どもたちが使ってくれたらと思っています。年を取ると都会の便利さが必要ですし、移動できる間は両方を味わいたい」と話すMさんは、今のところ田舎暮らしに全くデメリットを感じていないそうです。

「強いて言うなら、お店として業務用の仕入れを配達してもらうときに、鋸南町だと送料が別料金になってしまうこと。都内の自宅に配達してもらっているので、自分でお店に運び入れています。都内だったらお店まで直接持ってきてもらえるのにとは思いますが、暮らしでは特に困ることはありません」

わざわざ出かけなくても、自分の店が交流スポット

イタリアンレストランをオープンさせるために二拠点生活をはじめたMさんなので、鋸南町に来たときは基本的に料理をしてお店を切り盛りしています。GWは、期間中の平日を休みにして、娘さんと初めてマザー牧場を訪れたそうです。

「もし休みがあれば、鋸山(のこぎりやま)に登ったり、この辺の名所めぐりをしたいですね」と話すMさんですが、その言葉にあまり熱量を感じません。

「お客さんと話していると、二拠点生活の方や移住者がこんなにいるんだって、おどろきました。オープンするとき近所にポスティングをしたのですが、直接手渡しした方はお店に来てくれて、私にとって出会いの場になっています。みなさんすごく穏やかで優しくて、夏ミカンやシソ、ビワなんかのおすそ分けをいただきました」

と話すMさん。「T’s MaYuche(てぃーずまゆしぇ)」自体が、Mさんにとって楽しく交流できる場になっているようです。

これから家を建てる人へ

実際に暮らしてみて気づいたのは、脱衣所にタオル掛けがないこと。使うときまで全く気付かず、後付けもできるのですが、あると思い込んでいただけに残念だったそうです。また、店舗営業の場合は、トイレの電気の消し忘れをチェックすることがなかなかできないため、センサーにすることをお勧めしていたので参考にしてみてください。

インタビューを終えて…
おいしいランチと夕食、プラスMさんとの会話を楽しみに、「T’s MaYuche(てぃーずまゆしぇ)」へぜひ訪れてみてください。焼きたてピザや、野菜たっぷりの前菜が食べられますよ。

T’s MaYuche(てぃーずまゆしぇ)
https://www.instagram.com/ts_mayuche/

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